アストリッドとラファエル 文書係の事件録(第7回) 2022.09.13(火)晴

 今回の記事は、いつもと趣向を変えた番外編です。

 日曜日の23時から放送中のNHK総合テレビドラマ・フランス発ミステリーを紹介します。

 主人公はアストリッド(パリ犯罪資料局の文書係)と、ラファエル(パリ警視庁の警視)の女性コンビです。なお、物語の本筋(事件)には一切触れません。

 ラファエルの誕生パーティーに初めて招かれたアストリッドですが、何をプレゼントすべきか悩んでいたところ、彼女が通う自閉症友の会の主催者から「自分にとってその人は何か?を考えるように」とアドバイスされ、悩んだ末に裁縫用の「指ぬき」を選びました。

 アストリッドはラファエルにプレゼントしたあと、居たたまれなくなりパーティーの途中で逃げ出してしまいます。ラファエルは後を追ってきて、「戻って欲しい。私もあなたの誕生日に祝いに行くから」と叫んだら、アストリッドは「今日が誕生日です」と返します。「何んで言わなかったの?」と聞かれれば、ぶっきらぼうに「聞かれなかったからです」と答えます。
 ラファエルは「嫌だと言ってもよかったのよ。友達ってそういうもんだよ。何んでも正直に言える間柄だ」と伝えます。アストリッドは感激して「本当ですか?友達なんですか?」と嬉しそうにつぶやきます。

 本筋の事件解決後、ラファエルが「どうして私に指ぬきを?」と聞くと、アストリッドは「あなたです。縫物をするとき、針でケガをする危険があります。だから縫物をしないか、ケガする危険を冒すかを選びます」と答えます。すかさずラファエルは「それ以外に、ケガをしないように指ぬきで指を守る」と返せば、アストリッドは「その通り。あなたは私の指ぬきです」と応じたのです。ラファエルは胸が熱くなったようで、懸命に涙をこらえています。

 アストリッドが犯罪資料局から帰宅するとき、メールボックスに小包が届いています。「アストリッドへ」と書かれたメモが挟まれていて、それを開くと「80億分の24万4000/驚きの偶然ね/ラファエル」とあります。小包を開けると「友情」と題された本が出てきます。


 はてさて番組を観終わっても、最後のメモの意味に皆目見当がつきません。再視聴してみた結果、パーティーを抜け出した二人の会話がヒントということに気づきました。

 誕生日が同じと聞いたラファエルは「でもさ、同い年の同じ日なんてすごくない?」と感嘆したところ、アストリッドは淡々とした口調で「私達と同じ年の同じ日に生まれた人は国内には2,230人、世界では24万4,000人です」と答えます。


 そこで調べてみれば、今年の世界人口は80億人に達する見込みとのことです。

 アストリッドがラファエルに徐々に心を開き、友としてお互いに信頼関係を深めていく様子が描かれています。これがフランス製ドラマなのかなと感じた次第です...

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